東急池上線沿線
小さなお店がたくさんあって好きな風景
坂が多いのも特徴だなあ
大きすぎない商店街が多く、人の流れも穏やか
こういう街ほんと好きです
本当はこういうところに住みたいんですよねー
通勤が面倒だから選択肢にならないんですけどね
私個人の考えですが、通勤電車に揺られる時間が人生で1番無駄な時間だと思ってます
なので、乗り継ぎはゼロに近くかつ乗車時間が短く駅近であればあるほど理想ですね
それでは2軒目
場所は〒143-0024 東京都大田区中央1丁目16−12
昔日の客さんです
お店はとても狭いです
ですが席数も少ないので問題ありません
4席分ほど
コロナ禍だからかドリンクのみ
お酒はすでに解禁されてましたので
グラス白ワインにしました
お茶請けをサービスしてもらいました
ありがとうございます
素敵な店名だと思いませんか?
この『昔日の客』という名前、実は一冊の本のタイトル
かつてここは古本屋さんでした
1953年から1978年まで存在した『山王書房』
尾崎士郎、尾崎一雄、上林暁、村岡花子、野呂邦暢などといった文士が足繁く通う交流の場であり、店主であった故・関口良雄さんが、古書店での日常や文士の方々との出会いや交流、出来事を『昔日の客』という一冊の随筆集を遺しました
貴重な原本を見せていただきました
表紙をめくると口絵に素敵な版画が
元新潮社の編集者で木版画家の山高登さんの作品
大森の曙楼旧門前の情景
印刷では無く、一冊一冊に丁寧に描かれたとても手間のかかった本
山高登さん直筆のサインも
散歩の達人 10月号で取材され記事になったそうで、それを見て訪れる方が多いそうです
興味を持ってもらえるのは有り難い話ですよね
まあ私はもっと前からチェック済でしたがね!(マウント)
今回巡るお店の定休日と私の休み、天候など全てのタイミングをあわせてる最中に、昔日の客さんが長い休業に入ってしまってたんですよね
実はこの日が、長い休業明け初日でした
山王書房時代、外にかけられてた看板
定期的に中の書を変えたりなんとも粋
昔日の客さんの評価 ★★★★☆(´∀`)
かつて1978年まで存在した古書店『山王書房』
馬込文士村と呼ばれていた馬込大森界隈。戦後、臼田坂下で古本屋を営んでいた主人と本と作家の先生方に思いを馳せる場所として店主であった故・関口良雄さんが遺した『昔日の客』という本の名前をそのまま店名に
僅か4席ほどの小さなお店ですが、飲み物はコーヒー、ルイボスティー、ジュース類など400円から500円と安い
この日は奥様がお店を営んでいらっしゃいましたが、物腰の柔らかい方で、書 昔日の客のこと、山王書房の昔話など色々とお話していただきました
喋ればわかる気品のある方でお話も上手で聞き入ってしまいました
素敵な時間をありがとうございます
つづく